「Think Locally Act Globallyー3年間を貫き通した探究学習ー」
今回は、最近の探求学習の取り組みについて紹介します。
●探究テーマ「地方創生」
中1「唐津学習に向けたイントロダクション」
今日は、10月末の唐津学習に向けたイントロダクションを行いました。
まず、生徒はそれぞれ「IT」「インバウンド」「障がい者福祉」など、興味のある分野を選び、グループを結成しました。
その後、各グループでフィールドワーク時の視点を協議し、具体的な調査項目を決定しました。
座学では、「同じ場所を訪れても、チームによって注目すべきポイントは異なる」という重要な学びを得ました。
例えば、唐津城を訪れた際、IT班は券売機の電子マネー対応やQRコードによる音声案内システムの有無などに注目する一方で、インバウンド班は券売機の外国語対応や外国人にとって使いやすい設計になっているかなどを重点的に調査する必要があります。
このように、同じ場所でも、チームのテーマや視点を意識することで、より深く多角的な視点で観察することが可能になります。
今回のイントロダクションを通して、唐津フィールドワークに向けて、各自がしっかりと準備を進めていきます。
中2 「未来予測に対してどのような対策を打つか」
中学2年生では、中学1年生時に培った視点や知識をベースに、思考力をさらに深めていきます。
今日は、「16年後の自分(自分たちが30歳になった時)の未来予測をする」というテーマで、グループワークを行いました。
その後、「16年後の日本はどうなっているか」について、各自で考えたり調べたりし、活発な議論を展開しました。
16年後には、確実に人口減少が進むことが予測されています。特に、第一次産業従事者の減少は深刻な問題です。
人口減少社会に対して、地方都市と大都市ではどのような対策を考えているのでしょうか。
唐津市や玄海町、福岡市などの総合計画を読み解き、そこに潜む社会課題を見つけ出し、解決策を検討していきます。
また、実際に先駆けて対策に取り組み、成功事例を生み出している企業や自治体からも学びを深めます。
12月には、地方創生に積極的に取り組んでいるカルビー株式会社とのコラボレーション授業を実施します。
さらに、1月には地方創生に成功している地方自治体への研修旅行を予定しています。
身近に存在する社会課題を自分ゴトとして捉え、積極的に行動することで、自分の未来だけでなく、世界の未来をも大きく変えられると信じています。